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パラノーマル・アクティビティ

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s t o r y

恋人ミカ(ミカ・スロート)との同棲を始めたケイティ( ケイティー・フェザーストン)には、ある悩みがあった。

それは幼少期より、夜な夜な不可解な体験をすること。

ケイティから相談を受けたミカは、その謎を解明すべくビデオカメラを用意して、毎晩二人の寝室を撮影することにしたのだが。。。

    

c o m m e n t

『ソウ』や『CUBE』と同じように、低予算ながら大ヒットしたホラー映画です。撮影場所も登場人物も限られるため、よほど作り込まない(入り込まない)と途中で飽きちゃうこと必至なシチュエーションです。

事実、序盤からクライマックス直前まで、事態は思った以上に緩やかに進むため、途中で中だるみ感があったのも否めませんでした。

    

彼氏ミカの言動には終始本当にイライラさせられっぱなしだったし、スプラッタ系のように血や臓物が飛び散ったり、派手な悲鳴も絶叫も、シーン転換もありません。

ただ、それが閉塞感に通じるのもまた事実。

劇中に漂う言い知れない何か重苦しい空気を感じずにはいられないし、主役の二人、特に見えざるものだけでなく、ミカの言動にもウンザリさせられるケイティにはかなりシンクロ。

個人的には不安感を煽られっぱなし、知らぬ間に肩に力が入っていて、気づけばぐったり疲れていました。(このぐったり感、映画に入りこんだ証明として心地良くもあります)

それだけ緊張感を保つ(観てる側に持たせ続ける)テクニックが、大ヒットの要因なんでしょう。

   

とりわけ印象に残ったシーンは、見えぬ存在に憑かれたケイティが深夜一人ベッドから起き出し、寝入るミカを立ったまま見下ろし続けるところ。

ビデオを早回しして時間の経過を見せる演出なんだけど、1時間以上も無言で直立不動のままって、考えただけでも不気味で怖い‥‥。その後、事態は最後の晩より2~3日前の晩から、一気に加速して動き出す(悪化する)のだけれど、今までのケイティを観せられてる分、その急な変貌振りには哀れさを抱かずにはいられません。

   

オチから言っても、作品そのものは『エクソシスト』、『エミリー・ローズ』の系譜で、正統派(?)な西洋の悪霊ものの話ですが、その憑かれる過程においてホームビデオで表現(記録)するという方法はより現代的で、その分身近な怖さ(リアルさ)を感じるのかなと思います。

    

ちなみにケイティは幼少時代から、この恐怖体験が始まったとか。

彼氏ミカが変に霊を煽った不運もありますが、もしミカがいなかったとしても、ケイティは近々こうなっちゃってたのかなあ。

  

あと、DVD版には別エンディングも収録されています。ただ、本編ではミカは死体で発見され、ケイティは行方不明とのテロップが流れるので、別エンディングはそれに矛盾が出ちゃいます。それに、本編のエンディングに比べると些かパンチ不足かと。

    

補足ですが、原題(映画タイトル)の意味は以下の通りです。先にタイトルを調べちゃうと、完全にネタバレな感じ。

【 PARANORMAL 】

[形] 超常的な:心霊現象など、科学的に説明できない現象についていう

[名] 1.超常現象  2.超常能力者

【 ACTIVITY 】

[名] 1.活動状態、活動  2.活気、活(動)力;活発;機敏  3.(ある目的のための)行為、行動;(精神や肉体の)働き、機能;(しばしば-ties)活動

   

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原題: PARANORMAL ACTIVITY

監督: オーレン・ぺリ

公開: 2010年(日本) / 時間: 86分

製作: アメリカ(2007)

キーワード:ホラー、心霊、超常現象、モキュメンタリー、定点カメラ、悪霊、幽霊、予告動画あり

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