ホステル2
★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
s t o r y
イタリア・ローマに留学中の女子大生2人は、ホームシックにかかってほっておけない友人を誘って、女3人の旅に出る。
電車での移動中、ローマでのデッサンの授業で知り合ったモデルと再会し、彼女の勧めで行き先をスロヴァキアに変更するのだが、そこで彼女達を待っていたのは、天然スパだけではなかった。。。
c o m m e n t s
前作『ホステル』を観ての感想が通じたのかどうか、続編の今作では恐るべき殺人ゲームの裏側にもスポットライトが当てられます。
が、映画としては前作に完敗です。
まず前作では主人公が男性だったので、ホラー映画に必須である「エロ」要素は自然と盛り込まれていたのですが、今作は女性3人が主人公。
果たしてどうやって「エロ」要素なんて取り入れていくんだろうと心配してたら、まぁヒドい。
とにかくお色気サービスシーンはほとんどないので、この時点で大幅なマイナス。個人的に設けている優良ホラー映画のセオリーから脱落となります。(ただでさえ、3人の主人公が全然カワイくないのに‥‥)
では、根幹である「恐怖」要素はというと、これもパッとしません。
前作は悪役側の組織としての完成度に問題があり、ツメの甘さが目立っていたのを反省したのか、悪役=スポンサー=殺人者のお金持ち一同による投資(増資)で、設備や人件が大掛かりなものになってるんだけど。
いざという時に徹底した悪になりきれない、なんかショッパイ方々が集まっちゃったもんだから、「恐怖」を全然感じないんです。(どちらかというと、オタクっぽい情けないコシヌケ男ばかりでキモイだけ)
悪側で、特にクローズアップされるのは3人の野郎ども。
1人(主催者側)は、意味もよくわからないまま子供ギャングの1人を見せしめに殺し(この演出は必要だったのか、個人的には完全に的外れのNGな演出だと思う)、1人(客側)は殺し方に妙なこだわりを持ってゲームに参加するものの、ちょっと上手くいかなくなったくらいで不貞腐れた挙句、勝手にゲームを降りようとして殺されてるし。
残る最後の1人(客側)も、最初はゲームに葛藤する善人(常識人)が突如残虐性に目覚めて、実は一番危ないヤツだったっていうキャラクターを与えられてるけど、演技力(迫力)不足は否めず。最終的には、主人公の女に男性シンボルを斬チンされて絶命!ああ情けない!!
悪役がこれでは、主人公の女(気が強いだけでカワイくない!)も輝きに欠けるのは当然で。
結局お金に物を言わせて、自分だけ殺人ゲームから生還というこれまたショッパイ展開の末、自分を罠にはめたモデルの首を斬って、地元の少年ギャング達に生首サッカーさせるというワケワカメな復讐で終幕を迎え、ただただ残念感だけが残るのでした。
うーんこの、やっぱり最後はカネなのか?
≪ さる犬メモ ≫
何度も言いますが、今作はとにかく主人公の女性陣がカワイくない!エロもない!ちょっと致命的!!
そんな中、唯一エロい存在だったのが、モデル役のヴェラ・ヨルダノーヴァ嬢でした(といっても冒頭に OPPAI ポロリがあったくらいだけど)。でも前述のとおり、斬首された上に生首サッカーの残念な最期が待っています。合掌。
////
原題: Hostel: Part II
監督: イーライ・ロス
公開: 2007年(日本) / 上映時間: 95分
製作: アメリカ(2007)
キーワード:ホラー、サスペンス、アクション、殺人ゲーム、行ってみたら怖かった
0コメント