スリザー
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s t o r y
アメリカのとある田舎町。
資産家であるグラントは、経済的に苦しい家庭で育ったスターラと財力によって結ばれるが、町に不釣り合いなスターラの美貌ゆえに気の許せない毎日を送っていた。
ある年、町の貴重な産業でもある鹿狩り解禁を前に、町は前夜祭で盛り上がっていた。
グラントは関係を拒まれたことでスターラと喧嘩し、酒場で一人飲んだくれる。そこに現れた昔の女友達ブレンダと意気投合し、二人は町外れの森へと向かう。
森で偶然隕石を発見したグラントは、ブレンダの制止も聞かず、傍にいた奇妙な虫のような生命体を棒で突つくと、謎の生命体はグラントに向けて針のようなものを飛ばす。その場で倒れたグラントであったが、暫くすると意識を取り戻し家路につく。
翌朝、反省したスターラはグラントに謝罪するが、グラントの様子がどこかおかしく。。。
c o m m e n t
『スリザー』を観ました。たぶんちょうど一年くらい前に観た気がする。よって観直し。
基本はコメディホラーだけど、作りに丁寧さを感じました。
身体を乗っ取られそうになった女の子に意識が流れ込むような感じで明かされる、宇宙人の(侵略の)動機の見せ方とか工夫があったし。
舞台となる ”しがない” 田舎町において、マジでヒロインしか美人(垢抜けたヴィジュアル)が存在しないこと、主人公も含めた残りの住人に統一された垢抜けないイモっぽさには、キャスティングの魂を感じました!
鹿狩りしかない、しょぼしょぼな田舎町の雰囲気がホントにイイ感じで醸成されてます。
ただ、エロ要素が皆無だったのは残念だけどね!
主人公の(イモ)保安官ネイサン・フィリオンを完全に食っていたのが、宇宙人に取り憑かれラスボス(ラス烏賊)となったグランド。映画『クリフハンガー』でスタローンのシャクレ相棒を務めたマイケル・ルーカー氏ですが、よい具合に烏賊化してました。
あとは知らん人ばかり。
個人的には、主人公とヒロイン以外でなぜか唯一生存したJKは、いったい何者か気になったところ。お名前はタニア・ソルニア。本作以外に特筆する作品もなく、大物プロデューサーの娘とか、そんな感じでもないようだし。
それと暴言全開の下品な町長ジャック・マクレディことグレッグ・ヘンリー氏もたまらないキャラでした。いかにもしょぼい町の(だからこそ当選してるんだな、きっとw)町長って感じが出てて、これまたナイスキャスティングでした(言動も風貌もどことなくトランプ大統領に似てなくもない)。最期がちょっと惜しかったけどね。もしかして生き残るかな‥‥と引っ張りつつ、やっぱり寄生されて「殺してくれー」と懇願。あれだけ強烈なキャラクターだったので、最期ももう少しクセのある感じにしてほしかったかな。
作品中で最大の疑問と関心は、”スリザー” こと宇宙芋虫に寄生されちゃった人が、芋虫の親玉をやっつけた後、どういう状態になるのかなってところ。無事にグラント烏賊をやっつけても、誰一人起き上がる者・正気に戻る者が映されなかったってことは、もしかして寄生者は基本的に全員死亡?
だとすると、町全体で三人しか生存者がいないことになるな。町の至るところに死体の中、はたして三人はどう説明し、どういう扱いになるのか。それに、中には銃で頭をぶっとばされたり、寄生者に食われちゃった町人もいるし。仮に、正気に戻れても、これらの町人はお亡くなりのまま‥‥野暮とわかっていつつも、これは気になる!
最後にまだ続く感は、ベターだけど嬉しかったね。
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原題: Slither
監督: ジェームズ・ガン / 脚本: ジェームズ・ガン
製作: ポール・ブルックス、エリック・ニューマン
公開: 2007年(日本) / 時間: 96分
製作: アメリカ(2006)
キーワード:アクション、スリル、サスペンス、犯罪者、野球、球場、ロバート・デ・ニーロ、ウェズリー・スナイプス、ベニチオ・デル・トロ、ジョン・レグイザモ、静岡第一テレビ(ミッドナイトシネマ)、吹替え(ソフト版)、 津嘉山正種、山寺宏一、土井美加、島田敏
Fox movie
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