ピラニア3D
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s t o r y
アメリカ・ビクトリア湖畔のとある町では、バカンスシーズンの到来に合わせ、環境客や地元の大学生たちで賑わいを見せていた。
そんなシーズンが始まる前日、ビクトリア湖の湖底を震源とする地震が発生。湖底は深くまで裂け、さらにその奥深くから絶滅せずに生きながらえてきた古代ピラニアの群れ湖面に向けて泳ぎ出す。
毎年バカンスシーズンを妹弟のお守りで終える大学生のジェイクは、保安官の母に嘘をついてポルノ映画撮影に参加し、ビクトリア湖にクルーザーを進めるのだったが。。。
c o m m e n t
僕が生まれた1978年の作品『ピラニア』を3Dでリメイクしたとのこと。(残念ながら、視聴はDVDなので3D非対応です)
アメリカお得意のバカ騒ぎ映画で、中身は全くありません。お祭り騒ぎで誰も彼もハメを外し、確かにおっぱいの露出は多いですが、作りは相当大雑把です。
主役のピラニアはほぼCG。(3D公開だから、ある意味当然?)
CGって、最初見た時(『ターミネーター2』だったかな)は本当にスゴイなーと度肝を抜かれたけど、やはりどうしても見慣れてきちゃうものだから、使い方を間違えると今じゃすごく安っぽく、チャチくなっちゃうリスクをはらんでますね。
この映画のピラニアがまさにそうで、古代ピラニアの動きを見たことがあるわけじゃないけど、純粋に魚の動きとして不自然すぎてガッカリします。
この手の映画は、あるわけないけどあるかもしれない‥‥そんなリアリティーと誇張とのバランスが命なんだと、僕は考えています。普通に考えればないだろうけど、どこかで可能性としてあるのかもしれないそう思わせることで、ゾクゾク・ハラハラの度合いも、作品への感情移入度も全く変わってくるんです。
この作品は皮肉にも、主役のピラニアが大活躍する(映る)シーンほど映画との距離が逆に開いてしまう感じが否めず、とても残念でした。
少し話が逸れますが、改めてスピルバーグの『ジョーズ』って、本当に名作なんだと気づかされました。CG秘術が未熟な時代、確か大きなリモコン模型で撮ったと記憶してますが、あの鮫のリアリティーといったら、悪夢そのものでした!
あんなデカイ鮫いるわけないじゃん!と思いたいところなんですが、どこかで、もしかしたらあんな鮫がいるのかも‥‥海であったらどうしよう!?という不安感や恐怖を多くの人の心に植えつけた功罪。
アレを超える動物モノのホラーパニック映画は、きっと出てこないでしょう!
話を戻します。
まあ、こういう映画を真面目に語っても意味ないんですが、作品も終盤、クライマックスのシーンも黙ってられません。
実は、若者たちがいるビーチと、主人公の大学生が乗るクルーザーとは時系列的としては、ほぼ同じ時間帯にピラニア群の一斉襲撃を受けます。ビーチにいるピラニアたちが全滅した描写はないし、かといって引き返して、主人公を襲いに向かったという描写もありません。
なのに、ラストで主人公がクルーザーを爆破したらピラニアは全滅。
なんで?? その判断は安直じゃない??? ピラニアだって、そう都合よく密集して群れてないって。
映画のオチとしては、今回退治したのはみんな稚魚で実は成魚がまだ残ってる‥‥と判明した瞬間に、1mを超えるであろう成魚が、グワ~っと襲ってきて終了というもの。
いやいやいや、広い湖に稚魚だってちゃんと全滅させたかもわからないのに。根本的にそこじゃないでしょ。(もっと言えば、ピラニアって川魚じゃないの???)
本来なら★×1つのところですが、おっぱい露出の量で★+1つ、そして豪華なキャスト陣にも★+1つ足しました。
△ 主人公の大学生 ⇒ スティーブ・マックイーンのお孫さん。
△ 主人公の母親保安官 ⇒ エリザベス・シュー。『ベストキッド』でダニエルさんの恋人です。
△ 最初の犠牲者 ⇒ 『ジョーズ』で鮫学者だったリチャード・ドレイファス。
△ ピラニア博士 ⇒ 『バックトゥザフューチャー』でドク役のクリストファー・ロイド。
△ 男性のシンボルを噛み切られたポルノ映画の監督 ⇒ 『スタンドバイミー』で太っちょバーン役のジェリー・オコネル。(ちなみに、『スクリーム2』にも出てましたね)
△ おっぱい大好きDJ ⇒ 『ホステル』の監督イーライ・ロス。(この監督、何やってるんだ?)
△ ナイスおっぱい赤ビキニのポルノ女優 ⇒ 最近観た『サバイバルアイランド』に出てた、ケリー・ブルック女史。惜しげもなく、今回もおっぱい全開でした。
ネット上では、1978年作のオリジナル版の方が良いとの声もあり、気が向いたら観てみたいと思います。
≪ 個人的メモ ≫
この映画、主人公のヒロインとなる女のコよりも、ダイナマイトボディーを引っさげたポルノ女優役のお姉さんの方がかわいかったです。
実は、青ビキニ娘は本物のポルノスターであるライリー・スティール。一方、赤ビオニは前述の通り、おっぱい披露も厭わない女優ケリー・ブルック嬢。2人が全裸で人魚みたいに絡み合う水中撮影のシーンは、本当に美しかったです。(たぶん3Dで美しく魅せるためかな?尺も長かった!)
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原題: PIRANHA 3D
監督: アレクサンドル・アジャ
公開: 2011年(日本) / 時間: 87分
製作: アメリカ(2010)
キーワード:ホラー、動物パニック、スプラッタ、グロい、エロ要素、予告動画あり
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